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たろうレコード

忘れっぽい自分のために本と映画の備忘録。

二つ星の料理人

 

 こういう料理系は借りずにはいられないです。

美味しいそうなものは食べなくても目で見てるだけで幸せな気分になれる。

 

料理映画にありがちな王道設定という感じだけど、それが見たくて借りてきたんだかた満足です。

むしろ主人公が他の作品に類をみないぐらい人格破綻者なのが面白かったです。

天才というのは人格的に問題ある人が多いイメージありますよね〜

それが許されるぐらいの実力があると許されるのでしょうか…

 

料理自体はチラッとしか出てこないのでもっと美味しそうなシーンがあったら嬉しかったです。

戦争における『人殺し』と心理学

 

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

 

 戦争映画やアクション映画を見ると人を殺すシーンがたくさん出てきますが、実際人を殺すというのはそれぐらい難しいことなのでしょうか。

 

読む人は実際戦争に行ったことがなくてもこの本を読むとどれぐらい人を殺すのが難しいか、どのような状況では人を殺すことができるのか納得できる内容です。

 なぜ昔は10から15%程度だった発砲率のベトナム戦争では90%まで押し上げることができたのか。

ベトナム帰還兵にPTSD発症率が高い理由はなぜか。

 

戦争というものが遠い日本ですが、アメリカなど軍事強大国では兵器の進歩は勿論のこと、兵隊の訓練方法もどんどん新しくなっているようです。

スポーツの世界ではトレーニング方法が新しくなることによって記録もどんどん伸びていっています。軍事でも同じようなものなのですね。

 

フルメタル・ジャケット」に出てくるハートマン軍曹は非常に有名かと思いますが、実際ああして怒鳴られるのも人から憎しみや怒りを向けられることに慣れるための訓練なんだとか。

 

ですが、最後に犯罪上昇率にゲームが関係しているというのはちょっと疑問に感じてしまいます。日本ではゲーム文化は盛んですが極端に犯罪が増えているわけではないですし。

しかしアメリカという国に住んだことがあるわけではないので因果関係ははっきり否定することもできません…ただアメリカはFPSが人気があるとは思いますので日本の言うゲームとはまた違うかもしれません。

でもこういうのも結局「相手がどんな人であれ人を殺してはいけない」という当たり前のことを理解していれば起こらないのでは?というのは日本という平和な国に住んでいるから言えることなのでしょうか…難しいです。

それでもボクはやってない

 

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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 これでこの映画を鑑賞するのは2度目なのですが、何回見ても辛くなる映画です。

見ていて気分も落ち込むし社会の正義というものがいかに危ういのか、自分がどんなきっかけで犯罪者になってしまうかわからないという恐怖を感じます。

東京に住んでいた当時、電車通勤ではありませんでしたが、たまに満員電車に乗ると体が浮くのではないかと思うほど苦しかったのを思い出します。そして周りの人の鞄や体がガツガツ当たる。

そのどさくさに紛れて痴漢してもばれないだろうという人が少数でもいるわけで…(私は痴漢されたことないですが)

ましてや、満員電車ですと実際触っているところなんか見えないのでやったやらないの水掛け論しかなく、証拠を取るのも難しい。

ですがこの映画の大事なところは痴漢行為自体ではなく、日本の警察組織や裁判制度にあるのではないでしょうか。

最初から決め付けてかかってくる警察、警察や検察を気にして無罪有罪判決ばかり出す裁判官。

日本の有罪率は99%という他の国では考えられないような高さがあるのには、しっかり証拠集めをしてほぼ確定してからしか起訴しないためと理解していましたが、もしかしたら実際は冤罪も少なからずあるのかと思うと恐ろしいです。

警察による冤罪事件というとたまに聞く話ですが、一人の人間の人生を潰してしまっているということを考えないのでしょうか。そんなことをいちいち考えていたら仕事にならないと言われそうですが…

 

なにより、被害者の女の子を痴漢していた別の真犯人がいるわけです。

実際は犯行を犯していない人を有罪にしてしまうと犯罪者が何の罪も被らないまま社会を歩くことになるのですから、捜査を判決もしっかりしてほしいと切に願うばかりです。

 

そして通勤ラッシュ時の女性専用車両、男性は女性ばかり優遇されて、と頭に来ることもあるかもしれませんがそういう誤解による冤罪を防ぐためにも必要なのではないでしょうか。(乗車率200%超えますからね…)そして、そのような車両を作らなければならなくなったのは痴漢という犯罪行為を繰り返す一部の人のせいだと思います。

 

 

マルコムX(1992年)【ネタバレあります】

 

マルコムX [DVD]

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キング牧師と並んでよく出てくる黒人公民権活動家。

キング牧師キリスト教、非暴力主義だったのに対しマルコムXイスラム教、元々は黒人至上主義ともとれる過激な活動家でした。

・母親は白人にレイプされた黒人の母親から生まれている。

父親は人種差別主義者に殺される(明らかに殺人であるにも関わらず警察は自殺と断定)

などなど黒人であることにより受けた苦労はたくさん…

当時成績が良くとも弁護士や医者という夢をみるのも現実的ではない状況だったよう。

KKKの活動も活発で家を襲撃されたりもあったようです。

そのような状況なので周りもあまりいいとは言えない環境でマルコム自身も犯罪に手を染めるようになり、20歳の時に刑務所に収監され、そこでイスラム教の教えに出会い、ネーション・オブ・イスラムに入信。

この刑務所内での必死の勉強はなんだか胸にジンと来ます。

今までの人生や不満、理不尽さが間違っていると確信を強め、学ぶ事によって白人を対抗しようと奮闘しているようでした。

刑務所内にあり辞書を全て写本したとか。元々頭のいい人だったんでしょうね。

どんどん言葉遣いを綺麗になっていく様を見ていて気持ちいいです。

キング牧師との違いは同じように差別された経験があるものの、生まれ育った環境が全く違うことでしょうか。マルコムの若いころは非行に走り、刑務所内で独学を重ねた事によりとても大きな影響力を持つ発言者になるというサクセスストーリーを思わせるような生涯に感銘を受けるのだと思います。

人間努力により変われるのではないかという希望をもたせてくれます。

活動していくうちにNOIの代表であるイライジャが女性をレイプして子供を産ませていた事が発覚し脱退。

その後はメッカ巡礼などによりマルコム独自の主張を展開していきます。

それを疎んだ39歳の時にNOIメンバーに暗殺され、死亡。

キング牧師も暗殺されたのは39歳と時だったとか)

人種差別の歴史の上でとても重要な人物であるマルコムX、とても過激な人物として描写される事が多いのですが、実際はどんな人物だったのでしょうか。

イスラム教過激派やトランブ大統領の入国禁止令、人種や宗教による争い事は絶えませんが今まで人種差別と無くそうと奮闘してきた人たちの努力や死が無駄にならなければいいと思います。